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もしも、ウサギにコーチがいたら
2004年12月01日
『もしもウサギにコーチがいたら』という拙著にこんなフレーズがあります。
「もしも私がコーチなら、ウサギ君の苦手な泳ぎを教えて、弱みの克復なんかさせない。それよりは、彼の高速90度ターンに磨きをかける」
ここは、自分でも好きなフレーズです。
今年のオリンピックの前に、オリンピック強化選手に話を聞く機会がありました。そのとき、私が一番知りたかったのは、オリンピックの選手と、県大会に出る選手とでは何が一番違うのか、という点です。
それについて、ひとりの選手がこう話してくれました。
「自分も、ついこの間までオリンピックなんて考えてもいませんでした。でも、チャンスがあって、ヨーロッパ遠征に出かけたときに、世界クラスの選手と一緒に泳ぐ機会があって、そのとき、『手が届くんだ』と思ったんです。オリンピックが見えたんです」
県大会で活躍する選手も、オリンピックの選手も、実は、体格や体力にそう違いはないのかもしれません。
しかし「視点」が変わったとたん、練習の質も、目標も、泳ぎの質も変わりました。世界を見るようになってから、全部変わったと思います。
今度、ウサギをコーチすることがあったら、世界に視点を向けられるようなコーチングをしたいものです。
気をつけていなければならないのは、コーチが無意識に、自分のサイズにクライアントを合わせてしまおうとすることだと思います
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