マネジメントに使えるコーチング

マネジメントに変化を起こしたいなら、スキルを学ぶよりまずは部下と話す時間をつくること。毎回じっくりと話す必要はなく、日常の必要な場面で短く話すことのつみ重ねが、やがて部下やあなたのマネジメントに変化をもたらします。その最初のステップや「1on1ミーティング」にも活用できるヒントがここに!


3分間コーチ エッセンシャル(32) なぜコーチング?

マネジメントにコーチングを取り入れようと思ったら、スキルを学ぶより何より、まずは部下と話す時間をつくること。たった3分でも充分です。3分間の積み重ねは、きっとあなたのマネジメントに大きな違いをもたらします。


従来のマネジメント手法では、どうしてもスピードが遅くなる

個人と組織の双方にとっての大きな課題のひとつは、〈スピード〉でしょう。物事が実行される速さは、いまや個人にとっても組織にとっても死活問題と言えます。

ところが、従来のマネジメント手法では、どうしてもこのスピードが遅くなりがちです。というのも、通常、部下育成に際して、上司は、「教える」「指導する」などの手法を用いて部下を育成します。

いずれも重要な手法ですが、これだけでは、つねに上司の指示を仰がないと行動できない部下を育ててしまうことになります。すると、日々変化する現実への対応が遅れ、ひいては、会社全体の動きのスピードが減速してしまうことになります。

すると、どういうことが起きるかというと、まず他社や他の人が先にそのことを実現してしまったり、ようやく実行されたときにはすでに環境が変化していて、アイデア自体が古いものになってしまっていたりします。

そればかりではありません。できない理由や言い訳を考える時間を与えてしまうことになったり、ときには、反対勢力が生まれてきてしまったりします。時間がかかる分、予期しなかった事態に遭遇する確率も高まるでしょうし、社員の熱意が低下する恐れもあります。

これらの問題を解決するには、社員の一人ひとりが、目の前の課題を的確に判断し、対応していく自律性を持っていくことでしょう。そのような部下を育成する必要があります。

そして、今、部下育成の手法として、各企業で、コーチングが盛んに取り入られているのは、この部下の自律性を養ううえで、コーチングが有効だからです。


(『3分間コーチ ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術』より抜粋編集)

3分間コーチ
ひとりでも部下がいる人のための世界一シンプルなマネジメント術

著者:伊藤 守
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン

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